宇野昌磨選手がごり押しでアンチ急増中?羽生超えは本当なのか検証

メディアでの印象操作で勘違いされている点を解説

宇野選手が跳べるクワドは2種類

近年、男子選手は複数クワド持ちが当たり前の時代に突入しており、すべてに加点をもらえるようなジャンプ、スピン、ステップ、難度の高い演技構成を満たさないと上位になれなくなってきました。

以下、4回転の種類と基礎点です。

4回転の種類 基礎点
アクセル 15.0
ルッツ  13.6
フリップ  12.3
ループ 12.0
サルコウ 10.5
トウループ 10.3

羽生選手の4回転ループ初成功後、各メディアでは、羽生選手がトウループ⇒サルコウ⇒ループと、基礎点が低い順にこなしてきていると報道していました。そのため、フリップを成功させた宇野選手は、ループを除いた3種クワド持ちだと思っている人も多いようです。

しかし、宇野選手が現在跳べるのは4回転トウループと4回転フリップの2種類のクワドです。4回転サルコウは確率が低いため、試合に入れないようです。もちろん今後増やしてくる可能性もありますが。

参考までに、羽生選手は4回転トウループ・4回転サルコウ・4回転ループの3種クワド中国のボーヤン選手は4回転トウループ・4回転サルコウ・4回転ルッツで同じく3種。また、アメリカのネイサン・チェン選手にいたっては脅威の4種クワド持ちです。

宇野選手は4回転フリップを跳べるのは素晴らしいことではありますが、新聞記事で捏造しなければならない質であることが問題視されています。

4回転フリップを跳べるのは宇野選手だけではない

「宇野昌磨選手しか跳べない4回転フリップ」とはよく聞いたものですが、4回転フリップはアメリカのネイサン・チェン選手が2016年フィンランド杯(公式試合)で世界初成功させました。

また、宇野昌磨選手が4回転フリップを成功させたのは公認試合であるTCCであり、ロンバルディアの公式試合では成功できなかったため、公式試合での世界初成功はネイサン選手となります。

今後、宇野選手とネイサン選手の4回転フリップが比較されることになるでしょう。

 

フィギュアスケートの採点はジャンプの出来だけで決まるものではない

ごり押し報道によって、高難度ジャンプを跳べば勝てるのだと刷り込まれている人が多いので、スケートファンの方はもうご存知かと思いますが、一般の方に向けて簡単にフィギュアスケートの採点方法について書いておきます。

フィギュアスケートは「ショートプログラム」「フリープログラム」ごとにそれぞれ得点が計算され、その合計点により最終的な競技の順位が決まります。

 

■技術点(TES)

ジャンプだけでなくスピンやステップにも基礎点が定められています。それぞれの要素の点数を「基礎点」といい、そこに「出来栄え点(GOE)」が加点・減点されて最終的な技術点となります。

成功した技の基礎点だけでは得点は決まらず、技の基礎点+GOEによってその技の得点が決まるということです。よって、GOE(出来栄え点)がもらえるような高難度ジャンプを跳べることはその選手にとって武器となると思います。

 

■演技構成点(PCS)

フィギュアスケートで技術以外の点を評価するものが「演技構成点」になります。

演技構成点は以下の5項目で評価されます。
・スケート技術(SS : Skating Skills)
・要素のつなぎ(TR : Transitions)
・演技力/遂行力(PE : Performance/Execution)
・振り付け(CH : Choreography)
・曲の解釈(IN : Interpretation)

「技術点(TES)」と「演技構成点(PCS)」の合計に「ディダクション」と呼ばれる違反による減点が考慮され、実際の競技の点数となります。

よって、フィギュアスケートは高難度ジャンプを跳べれば高得点が出て勝てるというものではありませんし、ましてやそれによって五輪金メダルがとれるというものでもありません。

すべての要素を満たしてこそ、高得点が出せることになります。なので、高難度ジャンプだけで勝敗は決まりません。

メディアでの印象操作によって勘違いしている人が多いのです。

 

宇野選手のごり押しには事務所が関わっている

メディアがこぞって捏造をしたり、羽生選手とのライバル煽りをして宇野選手を持ち上げる裏には、宇野選手の事務所が関わっていると言われています。

「メディアが勝手に報道しているんだからなにも悪くない!」と反論される方もおられると思いますが、やはり事務所が関連しているのではないかと思われる記述が週刊現代の記事であります。

羽生選手 ケガを乗り越え、前代未聞の連覇を目指す「主役は誰にも渡さない」(2015年10月31日)

上記の記事には、宇野選手が所属するマネジメント会社USMの井原健彦氏の名前が出ています。

以下、井原氏の発言です。

前出の井原氏も「宇野はまだまだ羽生君には及ばない」と前置きしながらも、こう期待を寄せる。

「宇野はとにかく研究熱心なんです。普通の子は失敗したら何も考えずに次に行ってしまうのですが、宇野は『なぜ、失敗したのか』をとことん突き詰めてから練習するタイプ。趣味のゲームもそんな感じで、凝り性というか、なんでものめり込む性格なので、スケート向きだと思います。

本人も『若いんだから守りに入らず、とにかく攻める』と言うように、臆せず羽生君に向かっていってほしい」

記事の内容や井原氏の発言から、宇野選手に期待を寄せているのはよくわかりますね。羽生選手を超えて欲しいというのもわかります。

この記事は2015年10月31日の記事ですが、この時点では井原氏は宇野選手はまだ羽生選手に及ばないと言っています。

以前からも羽生超え煽りは多少ありましたが、【羽生選手が跳べない4回転フリップが跳べる】ということを利用し、羽生超え煽りがどんどん加速化していきました。

しかし現実にはまだチャンピオンシップでノータイトルであり、シニア2年目の選手でありながら五輪王者である羽生選手とのライバル対決を煽っているのが不自然であり過剰な報道と言われており、これらの報道によって得をするのは宇野選手側だけではないかと言われています。

 

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