2016年11月 宇野選手ゴリ押し&捏造記事
11月も、ゴリ押し記事がバンバン出ています。
そして、なかには捏造を含んだ表現も混ざっている記事もありますので、注意して読んでみて下さい。
NHK 先読み!夕方ニュース 11月18日
11月18日 フィギュアスケート・羽生選手 世界最高得点の更新は?
http://www4.nhk.or.jp/hitokoto/
>(羽生選手は)9月に史上初めてとなる「4回転ループ」のジャンプを見事成功させました。
また、18歳の宇野昌磨選手は、ことし4月、基礎点の高い大技「4回転フリップ」を世界で初めて成功させました。
冒頭に、羽生選手と宇野選手について書いてあるのだが、表現の違いについて考えてみた。
羽生選手:9月に史上初めてとなる「4回転ループ」のジャンプを見事成功
⇒「史上初めて成功」という表現
ここまで見ると特に普通に思えますよね。
しかしこれに対して、宇野選手の場合はさらに誇張した表現となっています。
宇野選手:18歳の宇野昌磨選手は、ことし4月、基礎点の高い大技「4回転フリップ」を世界で初めて成功
⇒「18歳」「基礎点の高い大技」「世界で初めて成功」となっており、やたら誇張した表現に思える。
4回転ループと4回転フリップは、どちらも基礎点の高い大技ジャンプに違いない。しかし0.3点の基礎点しか違わないことはスケオタしか知らない。
一方では羽生選手史上初めてとなる4回転ループを成功とし、宇野選手の場合は「基礎点の高い大技」4回転フリップを世界で初めて成功とし、基礎点の高さを強調しているのだ。
宇野選手にのみ「基礎点の高い大技」という表現をつけることで、よりすごい偉業を達成したようにさりげなく印象づけていると思われる。
小さなことではあるが、過去のゴリ押し他選手下げ記事を思い返してみても、わざとこのような表現にしたとしか思えない。
売り込みが必死すぎるだろう。
謎
Sportiva(スポルティーバ)11月15日
元フィギュアスケーター鈴木明子さんへインタビュー。
鈴木明子が感じた羽生選手の変化。「4回転アクセルをやるかも」
一見、羽生選手の記事なのかなと感じると思います。ところが前半の内容がかなり酷い上に捏造を含んでいます。
まずこの冒頭文でこの記者の思惑が垣間見えています。
>10月に開幕したグランプリシリーズでは、宇野昌磨選手が素晴らしい滑りを見せる一方、「絶対王者」の羽生選手はスケートアメリカで2位に終わった。
◆おかしいポイント
1.11月15日の時点ではまだ羽生選手はGPSでスケートカナダでの1試合しか終わっていないのに、「2位に終わった」と、全試合とも惨敗したかのような印象を持たせる書き方をしている。
2.一方、宇野選手のほうはこの時点で2試合終わっている。そのうち1試合(ロステレ)はフェルナンデス選手に逆転負けし、2位に終わっていることを見事にスルーし絶賛のみ。
3.>羽生選手はスケートアメリカで2位に終わった。
記述がまず間違っている。正しくはスケートカナダ。
やる気あるのかこの記者は?
この記事を書いたのは元永知宏というライター。通常は野球関係の記事を書いているらしい。前からフィギュア関連の記事を書く予定が決まっていたはずなんだから、試合くらい把握しておくべきだ。
それにしてもその後の記述を読んでいても不自然だ。
元永知宏の言葉は以下の通り。宇野選手に対してと羽生選手に対しての比較をしてみた。
◆宇野選手に対して
>シニア2年目の宇野昌磨選手の成長ぶりはすごいですね。
>まだ18歳ですが男っぽさも出てきたように思います。
>10月のスケートアメリカで優勝、11月のロシア杯ではハビエル・フェルナンデス選手(スペイン)と僅差の2位。12月のグランプリファイナル(フランス・マルセイユ)で表彰台も狙えそうですね。
宇野選手には「僅差の2位」と言い、どこまでも上げ報道をしているのがわかる。
僅差といっても8点差なのだが。
◆羽生選手に対して
>世界選手権では2年連続でフェルナンデス選手に敗れました。彼はどんな気持ちで今シーズンに臨んでいるのでしょうか。
見るからに失礼な質問内容。選手の気持ちなんて他人に聞いてわかるものか。
>羽生選手は昨シーズン、圧倒的な強さを見せましたが、すべての大会で勝ったわけではありません。
フィギュアスケートで全試合いつも勝てる選手なんて滅多にいない。なにもわかっていない無神経さにイラッとくる。
特に男子フィギュアは年々難度が上がり、ノーミスが難しい。ピーキングをあわせるのも大変。
この記者は冒頭でも「絶対王者」とつけているが、羽生選手本人は「絶対王者になるんだ」と言った発言を勝手にマスコミが捻じ曲げて報道したために、アンチに利用されるようになった。
そのままその発言を信じ込んで記事を書くこういう馬鹿な記者もいるから、ちゃんとした報道をしてほしいものだ。
この記者、宇野選手に対しては8点差もあるのに「僅差の2位」と強調。
宇野選手が四大陸選手権で4位、世界選手権7位で終わったのは触れず、絶賛のみだ。
羽生選手に対しては、スケートカナダは僅か3点差だったにもかかわらずそこには触れず、2年連続世界選手権で敗れただの、すべての大会で勝ってるわけじゃないだの、2位で終わっただの、どこまでも下げる発言や記述をしているのがわかる。
そして鈴木明子さんの宇野選手に対する回答で特に気になったのが以下の部分だ。
>色気というか艶(つや)というか、そういうものが出てきましたね。
最近、ありとあらゆるところで「宇野選手は色気がある」と聞くのではないだろうか。八木沼さんも本田さんも言っている。フィギュアスケートで色気色気って連呼するのっていままで聞いたことがないし、それが男子選手に対してだから余計に気持ちが悪い。
各アナウンサーや記者に対して、色気連呼の筋書きが用意されているのだと思われる。
以前、ゴゴスマで鈴木さんがゲストにきたときに、今回の記事と同じような話をしていたようだが、色気の話もなく、クワドアクセルもやらないでしょうと話していたようだ。
また、宇野選手に対して”小さな頃から知っているので、私には色気とかわかりません”といった発言も過去にしている。
鈴木さんも某事務所から圧力をかけられているのであろう。宇野選手に対しては筋書き通りと言った感じのべた褒め回答だ。記者もそう答えるように誘導しているようにも思える。
とりあえず色気連呼、気持ち悪いからみんなやめてほしい。マニュアルでもあるの?
サンデー毎日
宇野選手上げ記事。捏造を含んでいる。
>男子の場合、世界クラスになると、ほとんどの選手が2種類の4回転ジャンプを跳んでいるが
大半は一番難度の低いトーループと、その次に低いサルコウというジャンプで跳んでいる。
宇野はこの2種類に加えてフリップでの4回転を身に付けたことで、演技の技術点がそれだけアップすることになった。
捏造出ました。
宇野選手はサルコウは跳べません。
なので実際はトーループ+フリップの2種クワド持ちです。
この書き方だと、トーループ+サルコウ+フリップの3種クワドを跳べてすごい選手だということを印象づけている。
この人、メディアの印象操作で騙されてるの?わかっていて書いている?
騙されているとしたらやっぱりという感じだけど、わかっていて書いているとしたら相当悪質だし誰から頼まれたんだろうか。
スポーツライター小川勝だって。一応憶えておくか。
宇野選手のメディアでの印象操作で騙されている点についての記事はこちら