宇野昌磨選手アジア大会の採点不可解な疑惑|中国メディアから批判記事

宇野昌磨選手のアジア大会での採点に関して、すでにご存知の方もいると思いますが、中国メディアから批判記事が出ています。

「疑惑の採点」として、日本でもツイやヤフコメなどのネット上で話題となっていた宇野選手の採点。そんな怪しい採点に関しても掘り下げていきたいと思います。

中国メディアから批判記事|宇野昌磨選手のアジア大会の採点

■中国のニュース:「中国の金博洋は、審判の公平な採点を受けることができずに金メダルを逃した」 

「札幌冬季アジア大会の「3大汚点」、中国メディアが指摘」

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記事は「今大会で中国代表団は日本と韓国を越えることはできなかった。原因は自分自身にあるものもあれば、相手の腹黒い手段によるものもあった」と総括し、今大会で起きた三つの問題について指摘している。

第1位にはフィギュアスケート男子で日本の宇野昌磨選手が逆転優勝したことを挙げている。

宇野はショートプログラム(SP)で2位だったが、フリーでは1位の188.84点を獲得。合計281.27点で、SP1位の中国の金博洋(ジン・ボーヤン)を逆転して優勝した。しかし、宇野はジャンプで2度転倒するなど、会心とは言い難い演技だった。

記事は「中国の金博洋は、審判の公平な採点を受けることができずに金メダルを逃した」と伝え、中国のみならず日本のネットユーザーからも「採点がおかしい」「どう見ても金博洋が金メダル」といった疑問の声が挙がっていることを紹介している。

 

■niftyニュース:中国メディアが冬季アジア札幌大会の「3大汚点」指摘 宇野昌磨選手の逆転Vに疑問

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フィギュアスケート宇野昌磨選手の優勝について「どう見ても金博洋が金」と疑問の声を紹介

※内容は冒頭の記事同様

 

中国から疑惑が出るほどの採点であったことは、このような批判記事が出たことで証明されてしまいました。スケオタから見ても素人から見ても「おかしい」と疑問が持たれていた宇野選手の採点。(もちろん、一部の悪質デーオタなどは苦しい擁護を必死にしていますが)

最初から宇野選手の優勝が決まっているであろう”出来レース”と言われていたアジア大会。

しかしボーヤン選手、ハンヤン選手、無良選手など他選手の演技が素晴らしく、見ごたえがあった大会だったのではないでしょうか。

だからこそ、なぜ宇野選手が優勝?という疑問が持たれるのは当然かもしれません。なぜなら、今大会の宇野選手は、演技と得点が乖離しすぎていたからです。

 

ショートもフリーも、明らかにおかしな採点をされていたことが、他国でも話題になっているでしょう。

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宇野昌磨選手のアジア大会の採点の不可解さ

■ショートプログラム演技終了後のTESカウンター41.98から48.43に上昇

4F 12.55
4T(so)+COMBO 15.75
FCSp 16.65
CSSp 20.40
3Ax 32.00
StSq 37.48
CoSp 41.98

ところが、得点発表では、演技終了後の41.98から48.43に約7点も上がっているTES。通常、演技終了後のTESからこんなに上がることはありえません。むしろ下がることのほうが多いです。

よほどの素晴らしい演技でTESがちょっと上がるくらい。しかし今大会の宇野選手の演技はそうではありませんよね。

ちなみにTESの爆上げは、他選手では見られない光景でした。

 

■フリーの演技終了後のTESカウンター97.87から103.14に上昇

4Lo 8.00
4F 20.30
3Lz 25.65
スピン 29.62
ステップ 33.92
スピン 38.42
3A-3T 54.30
4T-2T 68.86
4T 78.27
3A 89.82
3S-1Lo-3F 92.07
スピン 97.87

ところが、得点発表では、演技終了後の97.87から103.14に約6点も上がっているTES

ショートと合わせると、約15点も上乗せされていることになります。

 

ボーヤン選手のTESは下がる

これに対して、ボーヤン選手のTESカウンターは演技終了後は105.26ですが、得点発表では103.62まで下がりました。

宇野選手との得点差は、フリーで1.62点で、トータルで僅か1.19点。

宇野選手の疑惑の上乗せTES15点がなければ、ボーヤン選手が圧勝だったはずです。

最終滑走であったボーヤン選手の得点は調整されたと考えてもおかしくないでしょう。

二人の演技の出来は歴然とした差でした。

宇野選手の一気に上がったTESにボーヤン選手の下がったTES。これは中国メディアに批判されても仕方ないことだと思いますし、日本はこんな不可解なをして恥ずかしい。

【動画】宇野昌磨選手アジア大会SPで爆盛り採点!プロトコルと演技検証

SPのプロトコルや演技に関しては上記の記事でも書きましたが、両足着氷のフリップに加点は疑問でしたよね。

おそらくタッチダウンの判定をしたと思いますが、宇野選手本人や本田氏などの解説者も認める明らかな両足着氷をタッチダウン判定するのはいかがなものでしょうか。

いくら本人は悪くないといえども、宇野選手におかしいバックがついているのは間違いなさそうです。高橋大輔選手もおかしな採点でしたが、それをも超えるおかしさだという指摘も増えています。

今大会、他選手ではこのような採点はありません。宇野選手だけがおかしな採点をされていました。

 

【疑惑の採点】宇野昌磨選手のアジア大会のTESに関する考察

ここからは、宇野選手のTESに関する考察をご紹介します。かなり専門的な内容を含みますので、初心者の方は理解が難しいかもしれません。

情報をくださったE様、ありがとうございました。

■ショートのTESに関して

TESカウンターが演技終了後は41.98なのに得点発表時では48.43になっているとのことだが、それよりも前の時点でおかしな上がり方をしている。

4Fの後に12.55になり4Tの後には12.55のまま不動。FCSpの後に16.65になりCSSpの後に20.45、3Aの後に32.00、StSqの後に37.53、CCoSpの後に41.98。

つまり演技中には4F=12.55、4T=0、FCSp=4.1、CSSp=3.8、3A=11.55、StSq=5.53、CCoSp=4.45とTESが加算されている。

■技の実施の直後に加算されていくTESが4Tの直後に何故か加算されていない。演技終了後と得点発表時で6.45点上がったのは、プロトコルでは4Tの点数は6.3になってるため、演技中にプラスされてなかった4Tの点数であろう。GOEの上下を切った結果としてTESが微増することはあれど、要素丸ごと増加は初めて見た。

通常は回転不足やレベル等を疑うような場合でも基礎点とGOEを合わせてTESカウンターに表示され、演技終了後にレビューされて基礎点とGOEを減じるという手順である。その採点手順のルールでの不可解ながあったのではないか。

 

■フリーのTESに関して

FSでもTESカウンターがおかしな動きをしたので解析。

4Loの後に8.00、4Fの後に20.70、3Lzの後に25.65、FCSpの後に29.62、StSqの後に33.92、FCCoSpの後に38.42、3A+3Tの後に54.30、4T+2Tの後に68.86、4Tの後に78.27、3Aの後に89.82、3S+1Lo+3Fの後に99.52になってから90.07に減、ChSqの後に92.07、CCoSpの後に97.87。

で、得点発表時に103.4に。5.26の謎の増加。

よって演技中の採点は4Lo=8.00、4F=12.70、3Lz=4.95、FCSp=3.97、StSq=4.3、FCCoSp=4.5、3A+3T=15.88、4T+2T=14.56、4T=9.41、3A=11.55、3S+1Lo+3F=?、ChSq=2、CCoSp=5.8。

CCoSpはレベル4でGOEがMAXでも5なので最後の5.8はChSqのGOEのプラス分も含めた数値と言える。よってChSq+CCoSp=7.8

プロトコルと演技中の点数を比較するとおそらく4LoとFCSp4が4Lo<とFCSp3となり演技終了後のTESからそれぞれ基礎点が-3.6、-0.4の減点。よって謎のTES増加は9.26。

カウンターがおかしな動きをした3S+1Lo+3Fは最終的に9.12の点数になっているため、謎の増加分は3S+1Lo+3F。

何故また要素丸ごと後になって加えたのか謎だ。

 

■演技中に要素をスルーして後から点数に加えると何の得があるのか?

今回、後から点数に加えられたのはSPの4TとFSの3S+1Lo+3Fなのでどちらも回転不足が疑われるレビュー対象の要素。しかしレビューをするかどうかの記録は要素のコールと同時だったはず。

TESカウンターの動きから4Tはコールそのものが行われなかった又はコールされたが記録されなかった。3S+1Lo+3Fはコールされ、記録されたが何故か記録が消されたとなると思うが、その場合レビュー対象であるという記録も残らないのでは。

回転不足かどうかのチェックを無くすためにスルーしたのではないか?つまり、回転不足じゃないと判断されたのではなく、回転不足の確定をできないようにしたのではないか。

通常は、演技中に回転不足と判断されてレビューを行い回転不足ではない(いわゆる90度未満の回転不足)と確定した場合であってもTESは増えず、そのままである。

演技中に回転不足と判断されても基礎点は回転不足がない状態の基礎点でTESに加えられる。何度回転不足かまでは演技中に判断されないためであろう。

本来であれば要素の実施直後にテクニカルスペシャリストが何の要素を行ったかとレベルの判定、回転不足やエッジエラーなど見直しが必要かを判断し、それをデータオペレーターが記録する。

それを繰り返して演技終了後に見直しが必要な要素は見直し(レビュー)が行われ、回転不足やエッジエラーが確定。確定したら基礎点とGOEの引き下げを行う。

TESカウンターがおかしな動きをした要素ではこれらの採点手順が行われていないのではないか。

4Tの直後にTESカウンターがそのままだったのだからテクニカルスペシャリストが4Tを行ったというコールをしなかったかもしれない。

4Tのコールがなかったなら当然、それと同時に行う回転不足の判断もない。または4Tのコールと回転不足の判断は行われたが、データオペレーターがそれらを記録しなかったのかもしれない。記録がなければ見直し対象だったか分からないわけだ。

記録係としてはテクニカルスペシャリストのコールを記録するデータオペレーターの他にも、演技終了後にレビューできるようにそれぞれの要素を記録するリプレイオペレーターもいるので、何の要素の記録が漏れたかは分かると思う。

しかし、それでは漏れた要素がレビュー対象であったかどうかまで分かるかどうかは疑問。

2度も同じようなことが行われているので、それをすることで何か得になることがあるはず。

後から点数が足された2つの要素はどちらも回転不足が疑わしい要素なので、データオペレーターの記録をなしにしてレビュー対象であるという記録もなしにすることで、回転不足の確定をさせないようにしたのではないだろうか。

 

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まとめ

宇野選手のアジア大会の採点は疑問に思う人は多かったと思いますが、まさか海外から批判記事が出るとは思わなかったもので、びっくりしました。

それだけ多くの人から疑問が持たれているんですよね。

このような疑惑の採点での優勝、宇野選手は嬉しいのでしょうか。

演技に見合わない高得点だったことを宇野選手本人が気づいているのかは謎ですが・・・。

本来ならボーヤン選手が優勝だったはずですが、ボーヤン選手のコメントが素晴らしかったです。

中国メディアからは「相手の方がミスが多かったと思うが?」と水を向けられたが、
「相手のミスは大きく減点されるものではなかった。私の方がミスが多かった」とすがすがしく語り、
「努力して勝ちたいという目標になる」と、宇野を称えた。

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ボーヤン選手のアスリートらしい清々しい返答に感動しました。

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