今回は湯浅教授に質問して返信メールをいただいた方からの情報です。ほかにも質問した方がおられたら同文のメールを受け取っているかもしれませんね。
朝日新聞の疑惑のデータ検証の詳細について書かれています。
朝日新聞の湯浅教授の検証データ
フィギュア記事をいつも見てるわけじゃないしなんのことやらさっぱりという人は下記記事をお読みください。
記事には、>羽生選手と宇野選手が16~17年のシーズンに跳んだベスト4回転 ジャンプを解析したところ、という一文があるだけで、比較対象ジャンプが明記されていない。湯浅教授の分析データの最大の問題点。
このようなデータは同じジャンプで比較するのは前提として、さらにどの試合のどのジャンプかを明記するか、平均値を出すかをしなければデータとして意味を成さない。
ほかのところの検証データとあまりにも違う結果であることも疑問に思った方は多いでしょう。
そこで、教授に質問して回答をいただいた方がおられます。
質問者様からは教授のメールを転送していただきました。受信日付・時間も入っているメールを受け取っていますので本物です。当然ながら、ここを見張っている悪質スケオタに利用されぬよう質問者様の名前は伏せております。
・教授はブログで問い合わせ用のメールアドレスを公開している
・質問は新聞という公の媒体に書かれた記事に対するものである
・教授は実名でテレビ出演などもしており公人と言える立場にある
このような観点からメールを全文公開することにしました。
質問者様は以下の内容で教授に質問。(簡略化しています)
・ほかの解析データと違いがありすぎるのはなぜか?
・羽生選手のどのジャンプの数値を「ベスト」だと判断したのか?
湯浅教授からのご回答
1通目
件名: 【湯浅景元】 ご回答
■■■■■■ 様
ご質問に回答いたします。
今回の羽生選手の分析は、2017年全日本フィギュアの非公式練習での4回転ルッツ成功演技、2017年9月のオータムクラシックでの4回転ループ成功演技、2017年10月のフィギュアスケートグランプリでの4回転ルッツ成功演技などの動画を利用して行いました。
撮影されている動画は2次元画像です。この画像をそのまま分析すると奥行が不可解な確なため、正確な値を求めることはできません。そこで画像を3次元に変換し、変換したデータをもとにして計算しました。その結果を新聞で紹介していただきました。
私の知る限りでは、動作分析会社等が行うときも2次元画像を利用しています。ただし、3次元に変換しないままデータを算出しているところがあるようです。
私たちが行っている方法が現時点では、より正確性が高いと考えられています。
報告結果の間に差が生まれてのは、このような理由からと考えます。
ご意見をいただきましたことを考慮しながら、今後もより正確なデータを得られるよう、撮影や分析方法を改善していきます。
ご指摘に感謝いたします。
なんか・・・ツッコミ満載の回答。
>2017年全日本フィギュアの非公式練習での4回転ルッツ成功演技
羽生選手は全日本に出場していない。しかも非公式練習のデータを検証する意味とは??
>2017年9月のオータムクラシックでの4回転ループ成功演技
羽生選手は4Loをオータムクラシックで跳んでいない。(構成に入れていない)
>2017年10月のフィギュアスケートグランプリでの4回転ルッツ成功演技などの動画
「など」???どのジャンプのものか明確に書かず曖昧な表現。
質問者様の返信(簡略化しています)
(前半、回答メールへのお礼~省略)
・ルッツなどのトウで跳ぶジャンプとループなどのエッジで跳ぶジャンプとは性質が全く異なるので、全てをごちゃまぜにした平均値が果たしてデータとして有効性があるのか疑問。
・ごちゃまぜにするならするで、各選手が跳べる全ての種類、一定期間の全試合、全公開練習のクワドを測定するか、あるいは演技ではなく正式な実験として選手たちに同じ条件の下で跳んでもらったジャンプでデータをとって初めて、理論の普遍性を担保できるのではないか?
2通目
件名: 【湯浅景元】 ご報告
■■■■■■ 様
■■さんからの質問をいただいてから、これまでのデータの一部を見直しました。
その結果、これまで4回転ジャンプの種類を区別することなくまとめてきたことが誤解を招く原因だと分かりました。
こんなことは、最初から考慮すべきことです。強く反省しております。
今後は、ジャンプの種類を考慮し、さらに分析精度を上げていくことに努めます。
なお、「2017年の全日本フィギュアの非公式練習」は宇野昌磨選手の動画でした。お詫びいたします。
さまざまなご指摘に心より感謝しております。ありがとうございました。
これは・・・
>4回転ジャンプの種類を区別することなくまとめてきた
データ比較としてありえない。
>なお、「2017年の全日本フィギュアの非公式練習」は宇野昌磨選手の動画でした。
そもそも試合ではなく非公式練習のジャンプのデータ使うというのがまずおかしいことに気づいているのだろうか。
質問者様が教授からの回答メールを見た感想(簡略化)
・どのジャンプから分析したのかという私の質問に対して、教授からの回答は「~など」と言葉を濁すにとどまっている。
・こんないい加減な研究を「科学」と称し、全国紙の「科学欄」に堂々と記載する厚かましさ、間違いだらけの回答で素人を納得させられると思い込んでいる傲慢さに対して怒りを感じた。
・教授は羽生選手のジャンプを分析すらしておらず、新聞に載せたデータは中京大の学生に「3回転」を跳ばせて取ったものではないのかと思ったくらい。
・そして後日出た朝日の湯浅教授による「王者なら構成落とすな」の記事。
湯浅教授「王者なら構成落とすな」羽生選手に4Lz入れろと言及
この記事で羽生選手に対する強い悪意を感じた。それは、先日の朝日の解析データの数値にもやはり何らかの意図があったのだと確信させるに十分足るものだった。
・さらに朝日の記者に対しては「科学欄」で公表するなら何月何日のどのジャンプかを明記するべきだったのではないか。「ベストジャンプ」という曖昧な表現にしたのは、どのジャンプか特定されてはマズイことでもあるのかと感じたとのこと。
この中京大湯浅教授の回答メールにはびっくりだ。4回転ジャンプの種類区別なくまとめたという適当さにも驚くが、羽生選手のどのジャンプのデータをとったのかはっきり言わないし、なぜそれを「ベスト」のジャンプと判断したのかその理由にも触れずに誤魔化した回答。
出場してもいない2017全日本”非公式練習”やら、跳んでもいない2017オータムクラシックの4Loやら。ルッツの成功動画も高いジャンプだったけどおかしいね。
このデタラメさでは結局宇野選手より低い失敗ジャンプを持ってきたんだろうと感じる人がいても不思議じゃない。
中京大教授、小塚、安藤、佐野、鈴木等がこぞって宇野選手を持ち上げ、おかしな印象操作があちこちで行われているがやればやるほど逆効果になっていっている。
四大陸選手権では他国のボーヤンがトレンドにあがったが宇野選手は圏外。それだけ宇野選手に対してスケオタが無関心になっているが、今回の湯浅教授の件はそれに加担する形になってしまったな。