小倉智昭の膀胱がんの症状や原因は?生存率と手術後の転移の危険性

小倉出典:https://talent.yahoo.co.jp/pf/detail/pp8179

小倉智昭アナが膀胱がんで休養をとるという衝撃的なニュースがでましたね。過去にがんになった芸能人を見ると、「まさかあんなに元気だった人が!?」とびっくりすることが多いですよね。小倉アナも健康そのものに見えたので、がんだと聞いてあなたもびっくりしたのではないでしょうか。

そこで今回は小倉アナの患った膀胱がんについて詳しく情報をまとめました。

・膀胱がんの発症率
・症状や原因
・治療や手術について
・なぜ膀胱がんは再発が多いのか?

膀胱がんの発症率は?

まずは発症率から見ていきましょう。膀胱がんは

  • 10万人あたり10人程度の発症
  • 40~60歳以上の高齢者に多い

という特徴が挙げられます。ちなみに男性で発症率が高く、死亡者数も多いがんは、順に

  1. 肺がん
  2. 胃がん
  3. 大腸がん
  4. 肝臓がん
  5. 膵臓がん

となっています。膀胱がんの発症率は10万人に10人程度で、ほかのがんに比べたら少ないほうですが、やはり高齢化するにしたがって、発症率は高まっていきます。小倉さんも例外なく68歳に膀胱がんが発覚しました。

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膀胱がんの症状や原因は?

おもな症状

  • 血尿
  • 排尿時の痛み・下腹部の痛み
  • 排尿障害
  • 背中の痛み・むくみ

膀胱炎になると、これらの症状が出てきます。とくに代表的な症状は血尿や膀胱炎のような症状(頻尿・排尿痛)。膀胱がん患者の約70~80%に血尿が見られます。

かなり進行して末期にならないと症状が出てこない膵臓がんなどに比べると、膀胱がんは比較的早期に発見されやすいのが救いでしょう。

膀胱がんの初期症状「血尿」「排尿痛」

膀胱がんの最大の特徴である血尿。初期症状では、血尿の際に痛みを感じないのが特徴で、無症候性血尿といいます。腎機能が低下した際に血尿が出ることがありますが、痛みがない場合は膀胱がんの疑いがあります。出たり出なかったりを繰り返します。

しかし、悪性度の高い浸潤がんや上皮内がんの場合では、初期の段階から排尿時の痛みや下腹部の痛みがみられますので、判断が難しいです。

血尿や排尿痛を伴うのは膀胱炎の症状と同じため、膀胱炎の治療を続け、知らずに気づかないうちにがんが進行していき、取り返しのつかなくなった患者も後を絶ちません。血尿が見られたらすぐに病院に行きましょう。

膀胱がんの原因やリスク

・喫煙(2~3倍リスクが高まる)
・糖尿病である
・化学物質(石炭からの煤、ゴム、染料、繊維を作るのに用いられる特定物質)に触れる機会(仕事等)が多い
・腎臓移植の手術歴や、骨盤に作用する抗がん剤や放射線による治療歴がある

最大の原因として挙げられるのが喫煙です。小倉さんもかつては毎日たばこを3箱吸うくらいのヘビースモーカーでした。3年前の03年5月に禁煙宣言をしていますが、長年の喫煙習慣は身体に害を及ぼしたことは間違いないでしょう。

さらに膀胱がんは、糖尿病の場合は発症リスクが1.4倍上昇すると言われており、小倉アナは糖尿病だったため、膀胱がんを患うリスクは高かったといえます。

膀胱がんの治療や手術について

膀胱がんの治療方法

・BCG膀胱内注入療法
・膀胱摘出

膀胱がんの治療には、BCG(結核予防ワクチン)を膀胱内に注入する膀胱内注入療法があります。このBCGは、上皮内がんにとても有効な薬剤で、抗腫瘍効果・再発予防効果が実証されています。

しかし、激しい排尿痛・頻尿・発熱・悪寒・倦怠感・関節痛・腎臓障害・肝臓障害などの後遺症が出ることがあるため、患者に合った薬剤の使用を求められています。

膀胱を摘出する手術後は、男性はインポテンツなどの後遺症が出る場合があります。しかし最近は後遺症を防ぐ手術も行われているようです。

これらの治療法による後遺症は、とくに男性にとって予後を大きく左右するものでしょう。自分自身が納得のいく治療をしてもらえるよう、医師としっかり話し合いましょう。また、病院によっては蔑ろな対応をされることも少なくありませんので、セカンドオピニオンを聞くなどして他の病院を探すことも大事です。

膀胱がんのステージや5年生存率

  • ステージ0 ほぼ100%
  • ステージ1 約95%
  • ステージ2 約80%
  • ステージ3 約40%
  • ステージ4 約25%

膀胱がんは早期発見されればほぼ亡くなることはありません。ステージ2でも80%と、ほかのがんに比べて5年生存率は高いです。ただ、ステージ3以降になると一気に生存率は半分以下になっていきます。

膀胱がんは初期症状が血尿が出たり排尿痛が出たりと、膀胱炎と似てはいますが、比較的早期に発見されやすいです。しかし、再発が多いことでも知られているのです。

初期の膀胱がんの手術は、内視鏡による経尿道的切除術を行います。切除が困難な場合は、膀胱内注入療法(抗がん剤やBCG注入)です。小倉さんの場合は経尿道的切除術が用いられます。

膀胱がんがステージI期以降の場合は、膀胱をすべて切除する膀胱全摘が基本となります。膀胱を一部切除する膀胱部分切除は再発の危険性が高いので、現在ではほとんど行われていません。

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なぜ膀胱がんは再発が多いのか?

膀胱を温存治療すると再発率がかなり高くなると言われています。それは、膀胱自体ががん細胞を広げる動きをしているからだと考えられています。

膀胱は尿をためている間は大きく膨らみ、排尿するとつぶれて小さくなります。このつぶれた時に、膀胱壁の粘膜上皮がお互いにくっつき、くっついた粘膜を介して小さながん細胞が膀胱内に広がっていき、再発を引き起こします。

再発しても、早期の発見・治療で生存率を高めることができますので、再発・転移がないかを調べる定期的な受診は非常に大事です。

再発が多いきっかけである温存治療ですが、最初からの膀胱全摘術は医師の選択肢にありません。膀胱全摘は、かなりがんが進行していて、全摘しか方法がない場合に限る最終手段となっています。

膀胱がんの転移について

小倉さんの場合は、がんのステージが初期だったため、手術で腫瘍を取り除くことができましたが、治療後に転移が発覚したときは、部位によっては手術でがんを取り除くことはできなくなります。このような場合は抗がん剤治療となります。

膀胱がんで転移しやすい場所は肺、リンパ節、肝臓、骨などです。肺やリンパ節の転移の場合は抗がん剤が効きやすいですが、骨や肝臓への転移の場合は抗がん剤が効きにくいとされています。

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まとめ

小倉さんの患った膀胱がんについて、症状や生存率、転移や手術についてなどまとめましたがいかがでしたでしょうか。

膀胱がんの最大の危険因子は喫煙であるため、現在煙草を吸っている人は要注意です。病気になってからでは遅いのです。すでに膀胱がんのような症状が出ている人はすぐに病院に行きましょう。

健康に気をつけて、元気な日々を送れるようにしていきたいものですね。

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