京都祇園祭は、ユネスコの無形文化遺産にも登録され、3大祭の1つに数えられているお祭りです。歴史は古く1000年以上続く京都伝統のお祭りで、宵山や山鉾巡行など約1ヶ月にわたって続けられます。
まだ2016年の詳細な予定は判明していませんが、去年のデータを元に、そんな京都祇園祭の日程や楽しみ方などを以下の内容でまとめてみました。
・京都祇園祭ってどんなの?
・日程
・アクセス情報
・宵山&山鉾巡行の楽しみ方
・混雑時間
目次
京都祇園祭ってどんなの?
京都祇園祭の歴史は古く、その由来は平安時代初期の清和天皇の時代までさかのぼります。京都三大祭、日本三大祭、日本三大曳山祭、日本三大山車祭などの数々の日本3大祭の一つで、平成21年にはユネスコの無形文化遺産にも登録されました。祇園祭自体は7月1日(吉符入)から31日(疫神社夏越祭)まで1ヶ月間かけて行なわれる長い祭りです。
一般的には、17日(前祭・山鉾巡行と神幸祭)と24日(後祭・山鉾巡行と還幸祭)の宵山のことが広く知られています。去年の前祭り宵山だけでも34万人、期間中は100万人を超える人出で賑わいました。
日程
・宵山
前祭 2016年7月16日(土)
後祭 2016年7月23日(土)
開催時間 夕刻~
・山鉾巡行
前祭 2016年7月17日(日)
後祭 2016年7月24日(日)
開催時間 9:00~
2014年から後祭が復活しており、2016年も開催されます。
出典:http://www.kyotocity-taxi.com/
主な行事日程:
- 7月10日 お迎え提灯・神輿洗
- 7月10日~11日 前祭 鉾建て
- 7月12日~14日 前祭 山建て
- 7月13日 長刀鉾稚児社参
- 7月14日~7月16日 前祭(さきまつり)宵山
- 7月17日 山鉾巡行・前祭(さきまつり)巡行 ・神幸祭
- 7月17日~7月21日 後祭 山鉾建て
- 7月21日~7月23日 後祭(あとまつり)宵山
- 7月24日 山鉾巡行・後祭(あとまつり)巡行 ・花傘巡行・還幸祭
- 7月28日 ・神輿洗
会場へのアクセス情報
「八坂神社」
住所:京都府京都市東山区祇園町北側625
電車の場合:
・JR京都駅より市バス206系統で15分、バス停:祇園下車、徒歩すぐ
・京阪電気鉄道祇園四条駅より徒歩8分
車の場合:
・名神高速京都東ICから7km20分
「四条御旅所」
住所:京都市下京区四条通寺町東入 貞安前之町
電車の場合:
・阪神電車河原町駅より徒歩1分
・市バス:四条河原町下車、徒歩すぐ
車の場合:
・名神高速京都東ICから7.3km22分
宵山の楽しみ方
宵山は山鉾巡行の前夜祭ともいえるイベントで、夜になるにつれて始まります。山鉾巡行の前の3日間に渡り、夜は山鉾に提灯が点火され、衹園囃子がにぎやかに奏でられます。夜店などあり、祭り気分を盛り上げます。
2014年から後祭が復活したため、先祭の宵山(7月14~16日)と後祭の宵山(7月21~23日)があります。ちなみに7月16日と7月23日が宵山、その前日は宵々山、さらに前日は宵々々山となっています。例年、宵山の日が一番にぎわいます。
大人から子供達まで多くの人々が浴衣を着て祭りを楽しめる宵山ですが、浴衣の着付けサービスなどもあります。
祇園祭では「粽(ちまき)」と呼ばれる笹で作られた厄除けのお守りがあり、山鉾の近くで売られています。一部の山鉾では、この粽を購入するか、入場料を支払うことで、山鉾に登る事もできます。
宵山初日は、鉾曳き初め・山舁き初めの開催最終日で、14〜16時ごろ各山鉾を引くことが出来ます。綱を引くと厄除けになると言われ、この時は女性や子供も曳く事が許されます。
山鉾巡行の楽しみ方
四条烏丸の交差点から、23基の山鉾が順番に約2時間かけて曳行されます。
次の4つに注目して山鉾巡行を楽しみましょう。
・山鉾
・辻回し
・くじ改め
・しめ縄切り
山鉾
山鉾巡行では豪華な懸装品で装飾した山鉾が見ものです。祇園の山鉾はおそらく豪華さでは日本一でしょう。山鉾の側面に飾られた絨毯は、中国やペルシャ、インド絨毯など16世紀~18世紀の希少な図柄でどれもとても美しいです。そして鉾の高さは、一番高い長刀鉾で高さ25mもあります。まさに一見の価値があります。
辻回し
重さ12tにもなる鉾が道路を曲る時に行われるのが「辻回し」です。山鉾の鉾は巨大なものですが、直進しかできません。そこで、苦労をしながら方向転換をします。これは観ている方でも、思わず手に汗を握ります。山鉾巡行をご覧になる際は、ぜひ辻回しも見ておくべきでしょう。
くじ改め
http://kyoto-brand.com/出典:http://kyoto-brand.com/
くじ改めは、山鉾巡行の順番を確認する儀式です。山鉾巡行の順番は前もってくじ引きによって決定されています。これを確認する儀式なんですが、氏子の6~7歳くらいの男の子が、しきたりに従った動作でおごそかにくじを改めてもらいます。愛らしい儀式ですので、機会があれば見ておきたいイベントの1つです。
しめ縄切り
しめ縄切りは、通りに張られたしめ縄を先頭の山鉾の出発時に切る儀式です。要するにテープカットですね。このテープカット役のお稚児さんは地面に足をつけてはいけないしきたりなので抱えられて登場し、山鉾の舞台に登って、本物の刀でしめ縄を切ると、華麗な山鉾巡行のスタートになります。
混雑時間は?
宵山では山鉾が1番多く揃う室町通が、最も混雑します。次に混むのが新町通の四条通から北へ向かう一方通行。この通りは一方通行になります。
「混雑過ぎるのはちょっと……」という方は烏丸通や四条通が良いです。こちらも混むには混んではいますが、道が広いので少しはマシです。四条烏丸交差点より遠ざかるほど空いています。盛り上がり感よりも京都の情緒をお楽しみになりたい方は山鉾町周辺部がいいでしょう。
下記に運行時間なども明記されている地図を載せておきます。地図に書かれている時間を参考に移動をすれば、混雑時間を上手く切り抜けることも出来るかもしれません。2016年の詳細は公式ページで確認してみてください。
公式サイト: http://kanko.city.kyoto.lg.jp/
◆7月17日前祭山鉾巡回コース(2015年データ)
出典:(公式サイト)http://kanko.city.kyoto.lg.jp/
◆7月24日後祭山鉾巡回コース(2015年データ)
出典:(公式サイト)http://kanko.city.kyoto.lg.jp/
まとめ
歴史があり、いかにも日本という趣のある京都祇園祭。2016年の日程や、宵山や山鉾巡行の楽しみ方をまとめてみました。1ヶ月も開催期間があることに驚きましたが、祭りの期間中は京都が華やかになって雅な雰囲気で満たされます。
祇園祭の期間中ずっと京都に滞在することは普通は難しいとは思いますが、宵山・山鉾巡行などは機会があればぜひ見てみたいものですね。
夏の京都は暑いですが、そんな夏の暑さを一瞬忘れさせてくれるような和の雰囲気にどっぷり浸りに京都へ行ってみると、素敵な夏の思い出が出来るのではないでしょうか。
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