あなたは頭痛に悩んだことはありませんか?日本人は、頭痛に悩まされている人が多いようです。実は日本人は肩が凝りやすく、それが原因で頭痛を引き起こすといわれています。
ではなぜ日本人はそんなに肩が凝るのでしょう。肩こりになるにはいろいろな原因があるのですが、頭痛や吐き気を引き起こすような辛い肩こりは本当に困りますよね。
また、「病院へ行きたいけど何科に行けばよいのか分からない。」「肩こりだけで病院へいくの?」というように、いつ病院に行けばわからない人も多くいるはずです。
肩こりは病気の原因でもあり、ほうっておくと病気を引き起こしてしまう危険もあるのです。
そこで今回は、その肩こりの頭痛や吐き気の原因と解消法、さらに肩こりが辛い人はどんな症状のときに何科に行けば良いのかについて学んでいきましょう。
目次
日本人に肩こりが多いのはなぜ?
日本人の90%以上の人が肩こりに悩んだ経験があるというデータがあります。頭痛や吐き気を引き起こすような肩こりに悩む方も非常に多いようです。
欧米人に比べて日本人は肩こりの人が非常に多いのですが、そもそも欧米には肩こりという言葉はありません。ではなぜ日本人はそんなに肩こりが多いのでしょうか?
これは日本人の体型が原因ともいわれています。頭のおおきさに比べて日本人の体は小さいそうです。だいたい頭の大きさは5㎏位なのですが、その大きさを支えるには体が小さいため首に負担がかかってしまい肩こりになりやすいと言われています。
もう一つ日本人の特徴に猫背が多いのです。猫背は筋肉を硬くしてしまうため、首周りの血管をも圧迫して脳に酸素が運ばれにくくなるので頭痛や吐き気などの症状が出るひどい肩こりになりやすいそうです。
肩こりの頭痛や吐き気、めまいやイライラ感などの症状のことを不定愁訴と呼びます。
不定愁訴は頭痛や吐き気、めまいなどに悩み病院で検査をしてもなかなか原因が分からずに、さんざん検査をした結果、肩こりが原因だったというケースも多くあります。ひどい頭痛や吐き気が起こると、何か大きな病気ではないのかと心配になりますよね。
頭痛や吐き気を引き起こす肩こりの5つの原因と解消法
頭痛や吐き気を引き起こす肩こりの5つの原因
- 眼精疲労(疲れ目)
- 姿勢の悪さ
- ストレス
- 運動不足
- 歯の噛み合わせの悪さ
基本的に生活スタイルも頭痛や吐き気を引き起こすような肩こりの原因になっているのです。最近では子供もゲームや夜更かしなどの原因で頭痛や肩こりを訴えるケースも増えてきているそうです。
そんなことから肩こりは現代病とも言われているのです。しかしパソコンや携帯電話・ゲームが普及してきている今、なかなか予防することが難しくなってきているのも現状です。
そんな症状に悩まされている人に試してほしい解消法を紹介します。
すぐ試せる7つの肩こり解消法
- 上手な入浴で治す
- 適度な運動をする
- 肩甲骨のストレッチをする
- 目を温めて治す
- 目の体操をする
- 肩こりのツボをマッサージする
- 肩こりのツボを押す
上手な入浴で治す
38~40℃のぬるま湯にゆっくり浸かる。凝っている部分に40~42℃の熱いお湯と、17~20℃の水を2.3分ずつ交互にかけて、最後に熱いお湯をあびる。
蒸しタオル
水で濡らして絞ったタオルをレンジで温めて(蒸しタオル)、首から肩を温めます。温まってほぐれてきたら肩をゆっくり回します。
適度な運動
運動不足からの肩こりもあるので、身体のバランスを整えるために軽い全身運動をしましょう。(ヨガやピラティスなどが有名ですがバレーダンスは全身をほぐしてくれるため効果的なのだそうです)
肩甲骨のストレッチ
正面を向いたまま耳を左肩に近づけるまで頭を左に倒して30秒待ちます。
次に右も同じく、右耳を右肩に近づけるまで頭を右に倒して30秒待ちます。
(3セット)
頭を鼻の場所まで左に向けて30秒待ちます。
右も同じく、頭を鼻の場所まで右に向けて30秒待ちます。
(3セット)
肩と腕を下げて、肩甲骨を下方向に向けて5秒待ちます。
(10~20セット)
目を温める
蒸しタオルで目を温めます。(蒸しタオルの作り方は上記と同じ)
血行が良くなり目の疲れがとれるので、目からくる肩こりに効きます。同時にリラックス効果もあるのでストレスの解消にもなります。
目の体操
- 目を回します(上、右、下、左の順に向く)逆にも回してください。
- ゆっくりと強く目を閉じ、パッと大きく開けてください。
- 瞬きを繰り返します(目を潤わせてください)
- 近くを15秒見つめた後、なるべく遠くを5分間見つめてください。
この動作を何度か繰り返してください。
肩こりのツボ
肩こりに効く(肩井)というツボを刺激します。
・首の後ろにあるくぼみが(肩井)を、ゆっくりと5秒押します。
・首筋を中指でつまみます。
この動作を何度か繰り返してください。
首のリンパをほぐしてくれるので肩こりが解消されます。
単に肩こりといっても、このように様々な原因から起きているので、自分はどこが原因で肩こりになっているのか試してみてください。
だいたいの肩こりはこのいずれかの解消法で良くなるようですが、全部を試しても全く改善されない・・・という場合はすぐに病院で診察をしてもらうことをおススメします。
それは大きな病気が潜んでいるかもしれないからです。
こんなときは要注意!
辛い頭痛や吐き気を引き起こす肩こりは病気のサインかもしれません
肩こりによる頭痛には2種類あると言われています。
1.普段は頭痛のない人が急に頭痛におそわれる(急性頭痛)
2.普段から頭痛を繰り返す(慢性頭痛)
の2種類です。
急性頭痛で吐き気を及ぼすような痛みの時はすぐに病院に受診しましょう。
肩こりから疑われる病気
・心筋梗塞
・高血圧
・肺がん
・胃潰瘍
・糖尿病
・椎間板ヘルニア
このように、命にかかわるような病気もたくさんあります。肩こりから首の血流が悪くなり、脳に酸素が運ばれにくくなると老廃物が溜まり脳梗塞になることもあるのです。
肩こりが怖いことは理解していただけたと思いますが、「肩こりだけで病院へ行く」ということに抵抗がある人も多いですよね。何科に受診したらよいか分からないという声も多く聞きます。
では、どんな症状の時に何科の病院へ行けば良いのでしょうか?
病院に行く症状とは?何科に行けば良い?
肩こりのみ
肩こりのみの場合は基本的には整形外科です。筋肉の硬くなった辛い症状を診察してくれます。検査をして、結果他の科の病院を紹介されるケースも多いようです。細かな検査をしたい場合は神経外科をおススメします。
頭痛や吐き気を引き起こすような肩こり
神経内科が良いです。筋肉の神経や脳や脊髄に異常がないか細かく調べてくれます。そこで
・脳に異常がみられた場合は脳神経外科へ
・骨に異常がみられた場合は整形外科へ
・耳に異常が見られた場合は耳鼻科へ
紹介してもらえます。原因を細かく調べてもらえます。頭痛や吐き気だけでなく、首の痛みや腕のしびれ・めまいなどの症状がある場合は脳神経外科に行くことをおススメします。
何をしても治らない場合は歯の噛み合わせが原因かも?
吐き気がするほどの頭痛や肩こりに苦しんでいて、いろいろな検査をしていてもなかなか原因が見つからないという人もいます。そんな人は、歯の噛み合わせを調べてみてください。自分では悪くないつもりだったのに歯の噛み合わせが原因だったという人もいるのです。
原因がなかなか見つからない時は一度、口腔外科もしくは近くの歯医者さんへ行って検査してもらうのも良いでしょう。
まとめ
頭痛や吐き気を引き起こす肩こりに悩まされている人は本当に多く、市販の肩こり頭痛の薬を買われる人が多いそうです。自分に合う薬を見つけるために片っ端から試してみるようですが、最初から病院で診てもらえば自分に合った薬をすぐに処方してもらえますし、経済的にも安く済みます。
肩こりは生活習慣の乱れと大きく関係しています。生活習慣の改善が一番大事ですが、まず病院へ行き症状を軽くしたうえで生活習慣の改善をしていくことが望ましいと言われています。
肩こりに、頭痛や吐き気の症状まであると本当に辛いです。しかし予防法や解消法はあります。いろいろな症状や原因に合った薬もたくさんありますから、辛い思いをいている人は解消法で症状の改善を試してください。そして病院へ行き自分に合った治療法を見つけてください。必ずよくなります。
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